ヤモリ、10億円を資金調達、日本初の空き家賃貸ファンド組成目指す
<ニュース概要>
「不動産の民主化」をミッションに空き家や中古アパートの再生に取り組む株式会社ヤモリが、DNX Ventures、三菱UFJ信託銀行、Metapropから総額10億円の資金調達を実施しました。この資金を活用し、三菱UFJ信託銀行と協業して日本初の空き家賃貸ファンドの組成を目指し、空き家物件の再生を進めます。
ヤモリの取り組む社会課題は、2018年時点で約850万戸にも上る空き家問題や、低所得者や高齢者の賃貸住宅難の増加です。こうした課題に対処するため、ヤモリは個人の不動産投資家に焦点を当て、資産形成を支援するサービスを展開しています。
不動産オーナーを育成して合計50億円以上の物件を購入
ヤモリはこれまで一般の会社員や主婦の方々向けに不動産による資産形成を寄り添って支援するサービス「ヤモリの学校」と「ヤモリの家庭教師」を提供してきました。
また、一般の個人投資家向けに不動産賃貸業に特化したクラウドシステム「大家のヤモリ」を無料で提供しています。提供開始から3年間で利用者は5,000人、登録物件規模は1,000億円以上まで利用が拡大しています。
このクラウドシステム「大家のヤモリ」を活用し、全国の中古物件情報を集めたポータル機能、収支シミュレーション機能、賃貸需要調査データベース、融資資料作成機能、購入後の収支管理、書類管理機能などをIT化し、不動産事業運営の効率化を図るとともに、「家庭教師のヤモリ」では不動産の購入から管理・売却まで一貫して不動産事業に精通した自社スタッフが個別の相談や質問に回答することで、会員生徒の目標に合った賃貸経営をサポートしています。
SNSや口コミでサービスが拡大し、20-30代の個人投資家を中心にこれまで1,600名以上の会員生徒が入会しており、全国に中古不動産の再生に取り組むオーナーの育成を目指してきました。また、現在までに会員生徒が購入した中古物件規模は合計50億円を超えており、会員生徒は中古の戸建や一棟アパートをリフォームした後に、貸し出すことで、安定した賃貸収入を得ています。PR TIMES
更に、会員生徒向けに無担保融資の「ヤモリローン」の提供を開始しました。中古物件の再生をより一層後押ししていく上で、さらに重要となるのが、不動産事業に対する融資です。これまで法定耐用年数を経過した中古物件に対しては、物件取得の際に融資を活用することが難しく、流通を妨げる大きな要因でした。今般の「ヤモリローン」により、中古物件の取得やリフォームであっても無担保で融資を提供する仕組みを構築することで、より多くの人が空き家となっている戸建てやアパートの再生に取り組むことができるようになります。
今回の資金調達により、ヤモリは空き家問題の解決だけでなく、会員生徒の投資回収期間を短縮化し、空き家賃貸ファンドの組成を目指します。これにより、地方都市エリアを中心に7,500件の中古戸建物件を取得して運営管理していく計画です。
📢プレスリリース📢ヤモリ、10億円を資金調達、日本初の空き家賃貸ファンド組成目指す
※画像参照:PR TIMES