不動産業務特化型SaaS「カナリークラウド」、生成AI連携機能を提供開始。顧客満足度を高めるコミュニケーションを瞬時にアシスト!顧客への返信文ドラフト生成/添削・外国語対応によって顧客対応の質を向上
<ニュース概要>
2024年10月、株式会社カナリーは、不動産業務特化型SaaS「カナリークラウド(CANARY Cloud)」において、「生成AI連携機能」の提供を開始しました。この機能により、不動産会社は顧客対応の負担を大幅に軽減し、迅速かつ丁寧なコミュニケーションを実現。顧客満足度の向上と業務の標準化を図ります。
背景:顧客対応の質が求められる現状
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)の2024年10月の調査によれば、賃貸物件を契約した顧客の88.4%が複数の物件について問い合わせをしている一方で、47.9%は1社しか訪問していないというデータが発表されました。また、顧客の63.4%が不動産会社に「親切・丁寧な対応」を求めており、「迅速な対応」」(57.7%)よりも質の高い顧客対応が重視されています。
このような背景から、不動産会社において顧客対応の質の向上が急務となっています。しかし、多くの営業担当者が顧客対応に追われ、丁寧な返信文の作成に十分な時間を確保できない課題がありました。また、新人営業担当者のフォローに多くの手間を要するマネージャーの負担も増加傾向にありました。
新機能「生成AI連携機能」の概要
株式会社カナリーは、こうした不動産業務におけるコミュニケーション課題を解決するため、OpenAIのChatGPT-4をベースに独自プロンプトを組み込み、カナリークラウド上で「生成AI連携機能」を提供しました。これにより、不動産会社は特別なスキルや知識を必要とせず、簡単かつ迅速に顧客対応の文章を作成できます。以下、具体的な機能概要をご紹介します。
ケース1:返信文ドラフトの生成
顧客から届いたメッセージに対して、ワンクリックで返信・回答ドラフトが自動生成されます。生成された返信文は自動送信されるのではなく、営業担当者が内容を確認し、必要に応じて編集可能な仕様です。また、生成されたドラフトには質問や次のステップが提案されており、スムーズなコミュニケーションをサポートします。
※営業担当者が行う操作は、カナリークラウドのやりとりエディタに新設された「返信生成AI」ボタンをクリックし、届いたメッセージをコピー&ペーストするだけ。
ケース2:文章の添削・リッチ化
営業担当者が顧客に伝えたい内容を入力すると、それを基に親切で丁寧な文章に自動変換されます。営業担当者は自分のアイデアを即座に文章化でき、質の高い返信が可能です。また、従来マネージャーが新人営業担当者の文章を確認する業務も、この機能で大幅に効率化され、管理負担の削減が期待されます。
ケース3:外国人顧客との外国語対応
インバウンド需要の増加に伴い、不動産業界では外国語対応が急務となっています。この機能では、カナリークラウドに外国語で届いたメッセージを貼り付けたり、営業担当者から伝えたいことと合わせて言語を指定することで、外国語/日本語の相互翻訳が可能です。ケース1・2と組み合わせることで、外国語に詳しくない営業担当者でも安心して対応できる環境が整います。
まとめ
「生成AI連携機能」の導入は、これまで属人的に行われていた顧客対応の業務を一段階引き上げ、より効率的かつ高品質な顧客対応を実現するものです。不動産業界において、営業担当者が多くの顧客に迅速かつ丁寧に対応することは、顧客満足度向上に直結する重要な要素です。この機能を通じて、各担当者が均質なサービスを提供できる体制を整え、顧客からの信頼をさらに強固なものにすることが可能になります。
また、外国語対応に関しても、従来は担当者のスキルに依存していた部分が多く、対応のばらつきが課題でしたが、生成AIの活用により、全ての担当者が言語の壁を越えて安定した対応を提供できる環境が整いました。これは、顧客ニーズの多様化が進む現代において、時代に即したサービスを展開する上で欠かせないステップと言えるでしょう。
今後は、こうしたテクノロジーを積極的に活用し、顧客満足度の向上と業務効率の改善を同時に実現する企業が、業界をリードしていくことになるでしょう。
「カナリークラウド(CANARY Cloud)」について
「カナリークラウド(CANARY Cloud)」は不動産業務に特化したSaaSです。
CRM(顧客管理システム)機能をはじめとして充実した機能を揃えながら、誰もが直感的に操作できるような分かりやすいデザインにこだわり設計されています。
【主な機能】
PR TIMES
- 顧客の自動登録 : 主要ポータルサイトや自社独自ホームページからのメール反響を取り込み、自動で顧客情報を反映
- コミュニケーション一元管理 : 顧客とのメール/LINE送受信、SMS送信、その他営業の行動記録を一元管理。使っているだけでデータを蓄積
- 生成AI連携 : ChatGPTをベースに、不動産業務に特化した独自プロンプトを組み込んだ生成AIを顧客とのやりとりなどに利用可能
- 来店予約/スケジュール管理 : 営業時間外でも顧客からの来店リクエストを受付。アポイントが確定したら来店予定として登録することで、顧客へのリマインドを自動で実施。来店予約のほか、顧客に紐づくさまざまな予定/タスクを登録可能
- 追客ワークフロー : 顧客のフェーズに応じた自動追客を実現。物件添付有無や送信媒体、送信日時など自由にシナリオを構築
- オートメーション : トリガー×アクション×条件を組み合わせ、顧客に対して行うルーティン操作(ステータス変更・自動追客開始・メール/LINE送信、タスク作成など)を自動化。設定できるシナリオは96通り以上(2024年9月現在)で年内にも続々拡充予定。
- データベース : 顧客情報とは紐づかないさまざまなデータを入力するデータベースをノーコードで構築。売上案件管理、鍵番号管理、予算管理、ポータル費用管理など多様に活用
- 初期費用カード決済連携 : クレディセゾン社が決済手数料業界最安値で提供する「セゾンの住まい決済サポート」と連携し、決済URL発行・決済完了通知を一元管理。
- 分析ダッシュボード : カナリークラウドに蓄積されたデータを各社のオペレーションに合わせた形で集計、可視化するダッシュボードを構築
※画像参照:PR TIMES