不動産会社が賃貸物件の募集状況をリアルタイムで確認可能に 『SUUMO B2B』ビジュアルリサーチとデータ連携を見据え、共同で営業開始
<ニュース概要>
株式会社リクルートが提供する不動産情報サイト『SUUMO』は、2024年12月を目標に、賃貸管理会社が賃貸仲介会社へ物件情報を提供するシステム『SUUMO B2B』と、株式会社ビジュアルリサーチが提供するクラウド型賃貸仲介システム『SP-R』を自動連携することを発表しました。これにより、賃貸物件の募集状況がリアルタイムで更新され、不動産会社における物件確認の工数削減が期待されています。
具体的には、ビジュアルリサーチの『SP-R』で保持している「申込有」「募集停止」といった物件の募集状況を『SUUMO B2B』にAPI連携することで、リアルタイムで募集状況が更新される状態を実現します。従来の『SUUMO B2B』では、不動産会社はユーザーへ案内のたびに、物件確認(募集状況の確認)をする必要がありました。今回のAPI連携によって、募集状況が更新される物件においては物件確認が不要となり、不動産管理会社および仲介会社の業務効率化が大幅に進むと見込まれています。
リアルタイム連携をした『SUUMO B2B』の画面イメージ
また、2024年10月1日より、リクルートとビジュアルリサーチは共同で営業活動を開始します。これにより、両社の営業担当が『SUUMO B2B』と『SP-R』を一貫して案内し、スムーズな利用開始をサポートできる体制が整えられます。
まとめ
今回の連携により、不動産会社が単に業務効率を上げるだけでなく、エンドユーザーにとっても大きな利便性を提供します。不動産会社が迅速かつ正確な物件情報を提供できるようになることで、入居希望者が最新の情報をもとにスムーズに意思決定を行えるようになります。また、募集停止や申込中の物件情報がリアルタイムで反映されることで、物件探しにおけるミスマッチや無駄なやり取りが減少し、ユーザー満足度の向上にもつながるでしょう。
業界内でのAPI連携の普及が進むことで、システム間の統合が進み、不動産業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する可能性があります。これにより、煩雑な業務がシステム化され、業務負担が軽減されると同時に、サービスの質が向上することが期待されます。不動産業界においても、こうした技術の活用が企業の競争力強化に不可欠となるでしょう。
開発責任者のコメント
宮下 俊(みやした しゅん)氏
株式会社リクルート 賃貸プロダクトマネジメント ヴァイスプレジデント
これまで『SUUMO』は不動産情報サイトとして、住まい探しのサポートを行ってまいりました。近年では不動産会社の業務効率化をサポートし、不動産管理会社は住まいを貸したいオーナーに、不動産仲介会社は住まい探しユーザーに向き合っていただく時間をより捻出できるようにすることで、賃貸業界をより活性化させることを目指しております。
今回のビジュアルリサーチとの取り組みでは、『SUUMO B2B』で募集状況の確認がリアルタイムにできる状態にし、不動産管理会社、仲介会社双方で物件確認の工数が削減されることを実現します。今後もリクルートは、「不動産会社の成長へ貢献することで、『SUUMO』ユーザーの住まい探しをより早く・手軽に」という世界観を実現したいと考えています。そのために業務効率化はもちろんのこと、その先の不動産情報サイトのリアルタイム化も見据えて、より良いサービスを実現できるよう開発をしてまいります。
賃貸領域におけるSUUMOの提供サービス
PR TIMES
※画像参照:PR TIMES