空き家問題の対策や別荘を簡易的に管理できるサービスをリリース~管理や維持に“労力や費用をかけたくない“空き家がこの20年間で約2倍増~
<ニュース概要>
元警察官による近隣トラブル解決支援サービスを主要事業として展開する株式会社ヴァンガードスミス は、運営する貸別荘「スミスのいえ」の実績を活かし、別荘の簡易管理を提供する新サービス「別荘保守管理委託事業」を2024年11月15日よりリリースしました。
急増する空き家問題に対応する新サービス
日本国内では、人口減少と都市部への人口集中により空き家が増加の一途をたどっています。この20年間で、空き家の総数は約1.5倍、利用目的のない空き家は約2倍に増えました。倒壊や景観悪化、不法侵入などのリスクを孕む空き家問題に対し、国土交通省は法制定を含む対策を進めていますが、所有者が管理に労力や費用をかけたくないという現実的な課題も浮上しています。
また、別荘利用者も遠方にある物件の管理や清掃に手間を感じることが多く、こうしたニーズに応える形でヴァンガードスミスは「別荘保守管理委託事業」を開始しました。
(出典)国土交通省 「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」令和4年10月
月額990円からの簡易管理サービス
新サービスは、月額990円の管理登録料に加え、オプションで定期清掃や災害時点検を提供。必要なときだけサービスを利用できる柔軟な仕組みで、所有者が「必要なときに必要なものだけ」利用する管理委託が可能になります。現別荘として利用している所有者でも利用でき、必要に応じて不動産仲介業者と物件所有者の媒介や、一棟貸し貸別荘「スミスのいえ」として旅館業運営も行うことが可能です。
「スミスのいえ」――田舎で過ごす休日を提案
同社が運営する「スミスのいえ」は、「休日は田舎の一軒家で遊ぼう」をコンセプトに、一日一組限定の貸別荘を提供。ペット同伴可能や、砂浜直結や絶景を望む物件など多様な選択肢が用意されています。スミスのいえ「長生」を2018年にスタートし、2024年11月時点で提携先を含め12棟の物件を展開。都内近郊の立地や充実した設備が人気を博しています。
まとめ
空き家問題は、所有者の課題と地域社会への影響の両方を解決する必要がある難しいテーマです。ヴァンガードスミスの新サービスは、低額で簡便な管理方法を提供しつつ、不動産の活用可能性を広げています。特に、月額料金を抑えた点は所有者にとって心理的なハードルを下げる効果が期待されます。
また、「スミスのいえ」のような一棟貸し運営は、地域活性化にも寄与するモデルであり、空き家問題における有効な解決策の一つとして注目されます。今後、管理適正化を目指す法律や政策と連動したさらなるサービス展開が期待されます。