「LIFULL HOME’Sメンテナンス見える化ツール」が特許を取得!煩雑な物件情報更新作業を効率化し、「物件鮮度」向上にも寄与
<ニュース概要>
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、ユーザーが安心して住まい探しを進められるよう、掲載物件の「鮮度」を高める取り組みを続けています。その一環として、物件情報の更新を促す「LIFULL HOME’Sメンテナンス見える化ツール」が、特許を取得したことが発表されました。
このツールは、LIFULL HOME’S上で、同じ物件を掲載から非掲載に変更した不動産会社の割合が基準値に達した場合、まだその物件を掲載している不動産会社に対し「契約済みの可能性がある物件」として通知します。また、一定数の同じ物件が掲載されている中で、異なった家賃や設備が掲載されている場合も「条件・設備に誤りの可能性がある物件」として通知します。
物件情報の誤掲載は、不動産会社が管理会社やオーナーとの情報連携に苦慮する中で起こりやすく、結果として意図的でない「おとり物件」の原因となっていました。メンテナンス見える化ツールは、こうした煩雑な業務の効率化を支援し、正確な情報提供を後押しするものです。
同ツールは2019年12月から提供が開始されており、不動産業界内でも類似の取り組みが他ポータルサイトでは見られないことから、新規性と有用性が認められ、今回の特許取得に至りました。

「LIFULL HOME’Sメンテナンス見える化ツール」の仕組み

「LIFULL HOME’Sメンテナンス見える化ツール」画面イメージ
LIFULL HOME’Sではさらに、「物件鮮度」向上を目指し、2022年度から、見える化ツールの仕様である「LIFULL HOME’S上で同じ物件の掲載実績がある不動産会社のうち、掲載から非掲載に変更した不動産会社の割合が基準値に達する場合」の条件を更に細分化して社内で検証し、97%の精度で契約済みと判断できた物件はシステムによる自動非掲載処理を行っています。その結果、2024年度の非掲載処理件数は2022年度比で約370%の増加を記録しました。
まとめ
不動産ポータルサイトにおいて、物件情報の正確さはユーザーの信頼に直結する重要な要素です。こうした技術や仕組みが現場の業務負担の軽減にもつながることで、より良い不動産サービスの提供が進んでいくことが期待されます。
消費者目線と業者支援のバランスが取れた技術革新として、こうした工夫がどのように進化していくのか注目していきたいです。
LIFULL HOME’S事業本部 物件情報精度責任者
宮廻 優子(みやさこ ゆうこ)氏のコメントLIFULL HOME’Sは、2024年に賃貸物件において「物件鮮度No.1の不動産ポータルサイト」であることが外部調査会社の調査で分かりました。不動産ポータルサイト上に掲載されている賃貸物件数のうち、契約に至っておらず実際に募集中である物件数の占める割合が高い状態を「物件鮮度が高い」と表現しており、高いほど消費者が契約や申込に至っている物件に問合せる非効率な状態が解消できると考えています。
今回特許を取得した「メンテナンス見える化ツール」のほか、物件鮮度向上に向けて様々な取り組みを行っています。例を挙げると、当社の取り組みにご賛同いただいた25社の管理会社数が管理する約218万戸(2025年5月現在)の募集終了物件をLIFULL HOME’Sの掲載中の物件と照合し非掲載処理を行う仕組みを稼働しており、こちらも特許を取得しています。
LIFULL HOME’Sでは物件鮮度No.1の不動産ポータルサイトを維持することで、消費者が安心して利用でき、不動産会社の負荷も削減するシステムを推進してまいります。引き続きステークホルダーへの価値提供に寄与したいと考えています。
特許に関する情報
PR TIMES
- 発明の名称:物件情報処理装置及び物件情報処理方法並びに物件情報処理プログラム
- 特許番号:特許第7675511号
- 特許出願日:令和2年9月30日
- 出願番号:特願2020-165443
- 特許番号発行日:令和7年5月1日
- 特許権者:株式会社LIFULL
※画像参照:PR TIMES




















