LIFULL、「おとり物件」撲滅に向けて不動産賃貸大手・レオパレス21との情報連携を開始!LIFULLが情報連携をする不動産会社が所有する管理物件総数は約278万戸に
<ニュース概要>
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、、募集終了物件を自動で非掲載とする取り組みについて、新たに株式会社レオパレス21との連携を開始しました。
これにより、LIFULL HOME’Sと情報連携する不動産管理会社の対象は合計約278万戸に拡大。全国の不動産管理会社が扱う物件1,174万戸(※出典:第13回全国賃貸住宅実態調査報告書)のうち約24%をカバーする規模となりました。
取組みの背景
賃貸物件検索においては、すでに契約済みの「おとり物件」が残ってしまうケースが課題となってきました。これにより、利用者は無駄な内見や問い合わせをしてしまい、時間やコストの負担を強いられることがあります。
LIFULL HOME’Sは、物件情報の鮮度を高めるため、不動産管理会社からのデータ連携を通じて契約済み物件を自動的に非掲載とする仕組みを導入。2019年に業界初の取り組みを開始して以降、大東建託パートナーズや複数の管理会社と協力し、鮮度の高い物件情報を提供する体制を整えてきました。
- 【2019年10月】業界初、不動産管理会社と連携開始:https://lifull.com/news/15671/
- 【2021年8月】大東建託パートナーズと情報連携開始:https://lifull.com/news/21326/
- 【2023年4月】新たに不動産管理会社5社と情報連携開始:https://lifull.com/news/34491/

レオパレス21の参画
今回の連携により、レオパレス21が管理する約54万戸の物件情報が対象に加わります。特に同社は国内の29㎡以下の借家数に対して約9.2%のシェアを持っており、小規模賃貸住宅分野で大きな存在感を示しています。
この取り組みにより、契約済み物件がサイト上に残り続けるリスクを低減し、利用者は最新かつ正確な情報をもとに住まい探しを進めることが可能になります。
※レオパレス21企業サイト:https://www.leopalace21.co.jp/ir/individual/market-environment/
これまでのおとり物件対策
LIFULL HOME’Sは、これまでにもさまざまな施策を実施してきました。
- 【2022年7月】ユーザーからの信用を損ねる「おとり物件」撲滅のため LIFULLとイタンジ、ミサワホーム不動産が 新たな取り組みを開始
- 【2023年2月】LIFULL HOME’S、早稲田大学総合研究機構 組織経済実証研究所と 「おとり物件問題解決の手段の構築」を目的に共同研究を開始
- 【2023年5月】LIFULL、国土交通省「不動産IDを活用したモデル事業」の実施事業者に採択
- 【2023年12月】LIFULL HOME’S、自社開発AIによる「おとり物件」検知精度を87%にまで向上
- 【2024年2月】LIFULL HOME’Sの 「募集終了物件情報の自動非掲載機能」が特許を取得
- 【2024年4月】LIFULL HOME’S、賃貸の物件情報がサイト反映されるまでの時間を65%短縮
- 【2024年8月】LIFULL HOME’Sが不動産ポータルサイトで「物件鮮度No.1 」獲得
- 【2025年1月】LIFULL、自社開発AIで「おとり物件」検知・非掲載へ-物件の情報鮮度向上
- 【2025年5月】煩雑な物件情報更新作業を効率化し、「物件鮮度」向上にも寄与する「LIFULL HOME’Sメンテナンス見える化ツール」が特許を取得
- 【2025年7月】LIFULL HOME’Sが 「物件鮮度No.1 」を2年連続で獲得
業界横断的な連携とAI技術の活用を通じ、ユーザー体験の改善を推進しています。
まとめ
不動産業界では依然として「情報更新の遅れ」や「誤掲載」の問題が残っています。広告主である不動産会社が手作業で更新を担う場合、タイムラグや更新漏れが発生しやすく、利用者にとって不利益な状況を生み出してきました。
その点、今回のように管理会社のデータを直接ポータルサイトと連携させる仕組みは、業務負担を軽減しつつ情報の正確性を担保できる点で意義があります。今後、こうした「システムによる自動化」と「業界全体での情報連携」がさらに広がれば、住まい探しにおける不安要素の一つである「おとり物件」は着実に減少していくと考えられます。
LIFULL HOME’S事業本部 物件情報精度責任者 宮廻優子(みやさこ ゆうこ)氏のコメント
不動産情報の正確性は、ユーザーの信頼を守るだけでなく、業界全体の健全な発展に直結する重要なテーマです。LIFULL HOME’Sは、最も物件情報の入れ替わりが早い賃貸領域において、不動産ポータルサイトの物件鮮度2年連続でNo.1となっておりますが、現状に満足することなく、おとり物件の削減と情報の透明性向上に引き続き注力しています。
住まい探しのユーザーが「おとり物件」に遭遇することは、経済的ロスや時間的負担を招きますので、LIFULL HOME’Sだけの取り組みではなく、不動産会社各社や業界団体と連携し、標準化を見据えた取り組みを推進しています。
物件情報の鮮度・正確性を業界全体で底上げし、ユーザーが安心して住まい探しができる環境を整えていくことは、今後の不動産ポータルに求められる役割だと考えています。
PR TIMES
※画像参照:PR TIMES




















