不動産業界の従業員の平均年齢、40代が最多!若年層の応募減少や求職者不足が採用課題に|いえらぶ調べ
<ニュース概要>
株式会社いえらぶGROUPは、不動産会社を対象に「不動産業界の人材採用に関するアンケート調査」を実施し、有効回答186件の結果を公表しました。調査では、業界全体で人手不足や若年層の採用難といった課題が浮き彫りとなりました。
■ 業界の中心は40代、30〜50代がボリューム層に

調査によると、不動産業界の従業員の平均年齢は「40代」が36.6%で最多となり、「30代」(30.1%)、「50代」(21.5%)が続きました。
全体の約84.6%を占める小規模事業者(従業員1〜4名)では、特に平均年齢が高い傾向が見られました。
この結果から、不動産業界は30〜50代を中心に支えられており、若手人材の少なさと高齢化への対応が今後の課題となりそうです。

■ 採用活動の二極化が進行
「現在の社員採用状況」に関する質問では、「積極的に採用している」(21.0%)、「必要に応じて採用している」(28.5%)と回答した企業が約半数を占めました。
一方で、「あまり採用していない」(12.9%)、「採用予定はない」(37.6%)という回答も多く、企業によって採用への姿勢が大きく分かれていることがわかりました。

■ 最大の課題は「求職者が少ない」
この5年間で採用面で最も難しさを感じている点として、「求職者が少ない」(27.3%)が最多となり、「若年層の応募意欲が低い」(18.4%)、「他業種との待遇競争」(11.5%)が続きました。
不動産業界では、求職者の母数そのものが減少しているうえに、若年層の関心が薄いことが、採用活動をより困難にしている現状がうかがえます。

■ 採用戦略の見直しは限定的
「高齢化が進む中で、採用戦略を見直す予定はありますか?」という質問に対しては、「積極的に見直す」(9.1%)、「一部見直す」(23.7%)という回答があったものの、「特に予定はない」(67.2%)が多数を占めました。
現状維持を選ぶ企業が多い一方で、業界のイメージ向上や職場環境の改善を通じて、長く働ける職場づくりに注力する動きも見られます。

■ まとめ
今回の調査結果から、不動産業界では「若手不足」と「求職者減少」という二重の人材課題が明確になりました。
採用意欲のある企業が増えている一方で、求職者の側が業界に魅力を感じにくいという現実もあります。
今後は、柔軟な働き方の導入やデジタル技術の活用など、業界全体でのイメージ刷新と環境整備が求められそうです。
いえらぶGROUP 常務取締役 庭山健一 氏 コメント
今回の調査では、不動産業界における人材採用の現状が明らかになりました。従業員の中心は30〜50代で、若年層の採用が進みにくい一方、採用そのものを控える企業も一定数存在しています。また、求職者の減少や応募意欲の低下といった、業界全体に共通する課題も浮き彫りとなりました。
当社では、こうした状況を踏まえ、限られたリソースの中でもスムーズに業務を行えるよう、業務支援システムの提供を通じて不動産会社の生産性向上をサポートしてまいります。
調査概要
PR TIMES
- 調査期間:2025年10月13日~2025年10月27日
- 調査機関:株式会社いえらぶGROUP
- 調査対象:「いえらぶCLOUD」を利用している不動産会社の従業員など
- 有効回答:【不動産会社】186件
- 調査手法:インターネットアンケート調査




















