不動産のプロに聞いた!「2024年下半期 問合せが増えた設備~購入編~」ランキング~マンション編・一戸建て編1位「駐車場(近隣含む)」~
<ニュース概要>
アットホーム株式会社が、2024年7月~12月にマンション・一戸建ての購入を検討しているお客さまを担当した全国の加盟店を対象に行った調査結果を発表しました。今回は「2024年下半期 問合せが増えた設備ランキング」を中心に、住まい探しの最新トレンドを紹介します。
トピックス
不動産のプロが出会ったお客さまの住まい探しエピソード・アドバイス~2024年下半期~
<マンション編>
- 生活スタイルの変化から、今より狭い物件を希望される方がいました。狭くする代わりに便利な立地や設備が整った物件を希望される方が増えた印象があります。
<一戸建て編>
- 外観などに個性のある建物を希望する声が多くなりました。
- 単身の購入希望者が増えています。一人で住むためや、将来親と同居するために家を探している人が多い印象です。
調査概要
■調査対象
- マンション編…「2024年7月~12月の間に、マンションの購入を検討しているお客さまを担当したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟店285店
- 一戸建て編…「2024年7月~12月の間に、一戸建ての購入を検討しているお客さまを担当したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟店 422店
※複数回答のため重複している場合があります。
■調査主体
アットホーム株式会社
■調査方法
インターネットによるアンケート調査
■調査期間
2025年1月16日(木)~1月23日(木)
PR TIMES
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マンション購入希望者の動向
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調査によると、マンション購入希望者の間で最も問合せが増えた設備は「駐車場(近隣含む)」で、35.4%の回答を集めました。不動産会社からは、
- 駐車場不足に対する不安の増加
- 駅遠マンションの価格優位性による自動車利用の増加
といった背景が指摘されました。
続く2位は「エレベーター」「オートロック」(21.8%)。
- 高齢者や身体に不安を抱える方がエレベーターを重視
- 防犯意識の高まりによりオートロック、宅配ボックス、モニタ付インターホンなどの需要増
といった傾向が見られました。
また、マンション購入希望者のエピソードとして、
- 非常時を考慮し低層階を希望する年配者が増加
- ハザード情報を確認して水害リスクを回避する慎重な内見
- 将来の介護を見据えたバリアフリー設計への関心
- エネルギーコスト高騰による維持費削減ニーズの増加
が挙げられました。
一戸建て購入希望者の動向
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一戸建てに関しても、問合せが最も増えた設備は「駐車場(近隣含む)」で32.7%。その理由として、
- 共働き世帯が増え、庭よりも駐車スペースを重視
- リモートワークの減少により車通勤の需要増
が挙げられました。
2位は「宅配ボックス」。
- 共働きによる不在時間の増加
- 再配達を避けるための利便性向上
- 置き配による個人情報流出の防止
など、防犯・利便性の両面からの需要が増加。
3位には「複層ガラス」がランクイン。
- 電気料金高騰を受けた断熱性重視
- 防音・防犯対策
といった点が評価されています。
さらに、一戸建て購入希望者のエピソードでは、
- 趣味部屋として天井を高くしたいニーズの増加
- 材木や部材の高騰で低価格物件を求める傾向
- 駐車場増設の工事費用を気にする人が増加
- 金利上昇や建築費高騰を見越して早期決断を希望する人が多い
といったトレンドが浮き彫りになりました。
まとめと見解
2024年下半期の不動産市場では、駐車場の確保がマンション・一戸建て問わず最も重要視されていることが分かりました。共働き世帯の増加やリモートワークの減少により、車を利用するライフスタイルが定着しつつあることが背景にあります。また、防犯意識の高まりやエネルギーコストの上昇を考慮し、宅配ボックスや複層ガラスといった設備のニーズが顕著になっています。
今後、不動産購入を検討する際は、これらのトレンドを踏まえた物件選びが重要となるでしょう。特に、将来の生活スタイルや維持費を見据えた選択が、より良い住まいの確保につながると考えられます。
※画像参照:PR TIMES