首都圏のシングルタイプは平成築(築16~20年)物件割合が最多|いえらぶ調べ
<ニュース概要>
株式会社いえらぶGROUPは、不動産業者間流通プラットフォーム「いえらぶBB」のデータをもとに、2025年1月の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県における賃貸物件の市場動向を分析しました。
シングルタイプ:築16~20年の平成築物件が最多

シングルタイプの物件については、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の4都県すべてにおいて、築16~20年の平成築物件が最多となりました。特に埼玉県・千葉県では物件供給数の割合が高く、千葉県においては平均賃料の上昇が他の都県と比べて緩やかである点が特徴的です。

カップルタイプ:神奈川県で昭和築物件が最多

カップルタイプの賃貸物件では、神奈川県が12.3%と最も高い割合で昭和築物件が存在しており、次いで東京都が11.7%となっています。加えて、神奈川県では大型ファミリータイプの物件も12.5%が昭和築となっており、比較的古い物件の流通が継続していることが確認されました。また、令和築の物件についてもシングルタイプでは東京に次いで5.1%と多いものの、その他のタイプでは4県中最も少ない結果となりました。神奈川県は全国第2位の人口を誇る一方で、空き家数も全国第3位の47万戸に上り、市街地再開発が進行中です。今後の市場動向が注目されます。

ファミリータイプ:東京都の物件割合が増加、新築物件の供給も拡大

ファミリータイプの物件については、東京都で供給割合が増加し、新築物件は24.8%と最多となりました。一方、神奈川県・埼玉県・千葉県の3県では築2~5年の令和築物件が一時的に減少するも、再び増加傾向にあります。この背景には、新型コロナウイルスの影響による建設計画の遅延や中止が挙げられます。
東京都では、ファミリー向けの広めの物件供給が増えており、テレワークの普及やマンション価格の高騰による賃貸需要の増加が影響していると考えられます。今後も賃料水準の動向に注目が必要です。
まとめ
今回の調査結果から、首都圏の賃貸市場では築年数や物件タイプごとに異なる動向が見られました。特に、神奈川県の昭和築物件の流通割合や、東京都の新築ファミリー向け物件の増加が注目されます。市場全体として、再開発の進展や社会の変化により、今後も需要と供給のバランスが変化していくことが予想されます。不動産市場の動向を注視しつつ、適切な賃貸戦略を立てることが求められます。
東京23区についての詳しい分析はこちらから
東京23区、令和・平成・昭和築の賃貸物件動向を分析!|いえらぶ調べ
~新築物件シングルタイプ平均賃料12万円超え、築年数・タイプ別で見る賃貸住宅市場の変化~
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調査概要
PR TIMES
- 調査期間:2025年1月1日~2025年1月31日
- 調査機関:株式会社いえらぶGROUP
- 調査対象:「いえらぶBB」に掲載された賃貸集合住宅の物件データ
- 有効サンプル数:25万件
- 調査手法:「いえらぶBB」の掲載データよりランダムに抽出し集計
※画像参照:PR TIMES