AIアバターとのロールプレイングで営業スキルを自律習得― 実践的な対話をAIで反復習得、成果につながる営業研修を実現 ―
<ニュース概要>
株式会社レオパレス21は、開発営業部の新卒・若手社員向け研修の質的向上と業務効率化を目的に、AVITA株式会社が提供するAIロールプレイング支援サービス「アバトレ」を導入しました。
このサービスでは、営業社員がAI生成のアバターとロールプレイングを繰り返し行うことで、個別かつ自律的に営業スキルを習得・向上できる仕組みとなっています。これにより、従来の集合研修や対面ロールプレイングに要していた年間最大1,800時間の業務時間削減が期待されるほか、質の高い教育機会を継続的に提供できる点が大きな特徴です。
導入の背景として、レオパレス21では営業力強化に向けて「成果に直結する研修」の再定義を進めており、従来の集合研修の画一性や受講者の受け身姿勢、営業未経験者の実践機会不足といった課題を解消するため、AIアバターによる対話型トレーニングに注目しました。
アバトレ導入により期待される効果
■成果の出る営業行動の可視化と共有
実際の営業成績とAI評価(ロールプレイング回数・スコアなど)との相関分析により、成果を上げている社員の行動特性を明確化します。これを他の社員へのフィードバックや研修内容の改善に活用することで、組織全体の営業力向上を図ります。
■自律的かつ柔軟な営業研修の実現
営業社員が自らのペースでロールプレイングを実施できるようになり、時間や場所に縛られない学習が可能になります。外出先や在宅勤務時でも継続的なスキル習得が進められ、教育機会の均等化と効率化を同時に実現します。
■年間最大1,800時間の業務時間削減
従来の対面ロールプレイングでは、指導者と受講者双方の時間を要していましたが、「アバトレ」の導入により、週1回30分の時間を削減でき、年間で最大1,800時間の業務時間削減が見込まれます。
今後は、蓄積される対話データや評価指標を活用し、営業人材の成長支援に加え、教育内容の継続的なアップデートにも取り組んでいく方針です。
まとめ
今回のレオパレス21によるAIロールプレイング導入は、不動産業界における人材育成のデジタル化と効率化の一例として注目されます。営業現場の実践力向上を目指すと同時に、従来の研修の課題をテクノロジーで解決しようとする試みは、今後ますます広がっていくことが予想されます。営業社員一人ひとりが自律的に学べる環境は、個人の成長を促進するだけでなく、組織全体の競争力強化にも寄与するでしょう。こうした先進的な取り組みは、他の不動産会社にとっても参考になるモデルケースと言えます。