不動産物件広告で「家賃・価格」を重視するユーザーは71.8%!広告とのギャップ解消が今後の課題に|いえらぶ調べ
<ニュース概要>
株式会社いえらぶGROUPは、不動産会社186名とエンドユーザー1,325名を対象に「不動産物件広告に関するアンケート調査」を実施し、計1,511件の有効回答をもとに結果を公表しました。調査では、物件情報の信頼性向上や広告制作の現状、今後の課題などが浮き彫りとなりました。
物件選びで最も重視されるのは「家賃・価格」

調査によると、不動産会社が物件広告で最も重視している情報は「家賃・価格」(63.4%)で、次いで「写真(室内・外観)」(51.1%)、「間取り・広さ」(47.3%)が続きました。
一方、エンドユーザーにおいても「家賃・価格」(71.1%)が最重視され、「間取り・広さ」(51.8%)、「駅からの距離」(49.4%)が上位に挙げられています。
両者の重視点が一致していることから、基本情報の正確さや分かりやすさが引き続き重要視されていることが明らかとなりました。
また、「物件情報と実際の物件に差があった経験があるか」という質問には、65.7%が「よくある」「何度かある」と回答。物件広告の正確性が依然として課題であることがうかがえます。

さらに、「口コミやレビューがあると信頼性が高まる」と回答した人は約8割に上り、ユーザーが求める“透明性”の高さが示されました。

広告制作は自社で完結、反響率の改善が今後の課題に

物件広告の作成時間については、「15〜30分未満」(37.6%)が最も多く、次いで「15分未満」(30.1%)となりました。
また、広告用の写真や動画の撮影は「自社スタッフが行う」と答えた不動産会社が82.3%に達し、以前いえらぶGROUPが実施したSNS運用に関する調査(※)でも、97.5%の不動産会社が自社で写真や動画の撮影・運用を行っていることが明らかになっており、物件広告や情報発信の制作を自社で担う不動産会社が多いことがわかります。
※ 不動産会社が運用しているSNS第1位はInstagram!一方エンドユーザーが住まい探しに利用したいSNSはYouTubeが最多に|SNSの利用についてのアンケート調査いえらぶGROUP
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000544.000008550.html

広告掲載の強化により「反響が増えた」と回答した会社は45.7%と半数近くに上る一方、「ほとんど変わらない」との回答も32.3%あり、反響率向上にはさらなる工夫が求められています。
いえらぶGROUPでは、今後は広告施策ごとの効果を可視化することで改善点を把握しやすくすることが重要だと指摘しています。

動画・VRコンテンツに高まる期待

物件情報を閲覧する際に利用される媒体としては、「スマートフォン」(45.2%)と「PC」(36.7%)が主流となっており、デジタル上での情報発信が中心であることが確認されました。
不動産会社が今後追加したい情報としては「動画・VR内見コンテンツ」(39.2%)が最多で、次いで「入居者の口コミ・レビュー」(28.0%)が続いています。

エンドユーザーの中には、物件情報が十分であれば内見前に申し込みを検討する人も多く、詳細でリアルな情報発信が成約率向上に直結すると考えられます。
今後は、写真・動画・VRといった視覚的要素を充実させ、信頼性とリアリティを両立した広告展開が求められそうです。

まとめ
今回の調査結果から、物件広告の「正確性」と「信頼性」がエンドユーザーの判断に強く影響していることが明らかになりました。
特に口コミやレビューといった“第三者の声”は、広告への信頼度を大きく左右する要素として注目されます。
一方で、不動産会社側は限られたリソースで自社制作を行うケースが多く、反響率の分析や改善にはシステム的な支援が欠かせません。
今後は、デジタル技術を活用した効果測定や、動画・VRコンテンツの活用が鍵となるでしょう。
ユーザーに「見やすく、信頼できる情報」を届けることが、物件選びにおける新たなスタンダードとなりそうです。
いえらぶGROUP 常務取締役 庭山健一 氏 コメント
今回の調査で、エンドユーザーは物件情報の内容や透明性を重視している一方で、不動産会社の提供する情報にはまだ改善の余地があることが明らかになりました。物件情報や物件広告の内容を充実させることは、ユーザーの安心感や信頼につながる一方で、情報の正確性や提供方法にも配慮が求められます。
当社は、不動産業界向けバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」や、不動産業者間流通プラットフォーム「いえらぶBB」を通じて、効果的に物件情報や物件広告を提供できるよう支援してまいります。
調査概要
PR TIMES
- 調査期間:2025年8月28日~2025年9月8日
- 調査機関:株式会社いえらぶGROUP
- 調査対象:【エンドユーザー】「いえらぶコラム」読者や当社SNSフォロワーなど、【不動産会社】「いえらぶCLOUD」を利用している不動産会社の従業員など
- 有効回答:【不動産会社】186件、【エンドユーザー】1,325件
- 調査手法:インターネットアンケート調査




















