R65不動産、「高齢者向け入居支援サービス カオスマップ」のベータ版を公開。2025年版完成に向け掲載サービスを募集開始。
<ニュース概要>
65歳からのお部屋探しを専門で支援する不動産会社、株式会社R65は、賃貸住宅を中心に高齢者の入居支援を行う不動産会社などの各事業者向けに「高齢者向け入居支援サービス カオスマップ2024年(ベータ版)」を公開しました。同時に、2025年版完成に向けて、掲載を希望するサービスの募集も開始しています。
カオスマップの意義と目的
本カオスマップは、入居にお困りの高齢者やその関係者が利用可能な支援サービスを可視化することで、高齢者が賃貸住宅を借りにくい問題の解決を目指しています。R65が行った調査によると、賃貸オーナーの約4割が高齢者の受け入れに消極的であることが判明しており、孤独死リスクなどへの不安が背景にあるとされています。
こうした問題を受けて、日本では今年5月に「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律等の一部を改正する法律」が成立し、高齢者入居支援サービスが多様化しています。カオスマップの公開は、これらサービスの全体像を関係者間で共有し、住宅確保支援に役立ててもらうことを目的としています。
※「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律等の一部を改正する法律」
カオスマップの構成とサービスカテゴリ
カオスマップでは、「入居前(物件探し)」「入居中(入居期間)」「死後(亡くなった後)」の3つのプロセスに基づき、高齢者の入居支援に関連するサービスが整理されています。
対象サービスカテゴリは以下の通りです。
- 物件情報・メディア
- 高齢者向け物件
- 見守りサービス
- 家賃保証
- 孤独死保険
- 残置物の処理・死後事務
- 特殊清掃
見守りサービスについても詳細なカテゴリ分けがされており、電気やガスの使用量で異常を察知する「インフラ型」や、電球や家電などのIOT機器の使用で異常を感知する「センサー型」、スマートフォンアプリを利用して位置情報や動態を確認するサービスや電話で安否確認を行う「アプリ・電話型」、定期的に訪問して安否確認を行う「訪問・駆け付け型」などのサービスが含まれます。
2025年版カオスマップの完成に向けたサービス掲載募集
2025年版のカオスマップは、さらに多くの入居支援サービスを網羅し、公平性を高めた包括的なリソースとする予定です。サービス掲載を希望する事業者は、専用フォームを通じて情報提供が可能で、締め切りは2024年12月20日です。
まとめ
株式会社R65のような取り組みは、高齢化が進む日本において、安心して住まいを確保できる社会の実現を目指す重要な一歩です。高齢者の賃貸住宅における問題は、特定の業界だけでなく社会全体で解決に向けて取り組むべき課題であり、カオスマップの提供により、支援を必要とする高齢者が適切なサービスを利用しやすくなることが期待されます。今後、事業者や家族、関係者が一体となり、多様なサービスの連携や利用促進が進み、高齢者の住環境の向上に貢献することを願っています。
※画像参照:PR TIMES