<ニュース概要>
住宅売買プラットフォーム「ハウスクローバー」を運営するハウスクローバー株式会社は、8月19日より新サービス「物件 Search +(サーチ・プラス)」の提供を開始しました。
本サービスは、物件探しをIT技術で自動化するだけでなく、全国の不動産会社の中から優良な担当者を探し、プロの視点での相談が可能になる仕組みを特徴としています。利用は会員専用サイト内で無料登録後に行えます。
■ 不動産市場に生じる「ミスマッチ」
近年、経済的な不安定さや人口減少による家余り、長期ローンへの懸念などにより、住宅購入を検討する消費者の悩みは複雑化しています。しかし不動産業界は依然として「物件情報の提供」に偏重しており、消費者が本当に求める「将来の資産価値」や「リスク判断」へのサポートが不足しているのが現状です。この背景により、消費者ニーズと業界構造の間でミスマッチが生じています。
■ 「紹介屋」から「相談相手」へ
従来の担当者は物件紹介が中心でしたが、現在はコンサルティング力に価値が移行しています。「物件 Search +」では、単調な物件探しをシステムが代行し、その分、担当者は購入判断や資産価値の助言といった役割に注力できる仕組みが整えられています。
■ 公平性の確保
一般的なポータルサイトでは、物件を預かる業者が問い合わせ先となるため、売主に不利な情報は提供されにくいのが実態です。一方、本サービスは物件に紐付かない中立の担当者を選び、リスクや資産性を含めたアドバイスを受けられる点が特徴です。
■ 購入者調査から見える「担当者の重要性」
同社が行った調査によれば、住宅購入後に「担当者の重要性を実感した」と回答した人は7割以上に上りました。購入前にはその重要性を認識していなかった人が大半で、購入後に後悔を抱くケースが多いことが浮き彫りになっています。

■ 不動産業界の課題解決へ
ハウスクローバーは、全国の不動産会社から選抜した優良な担当者を掲載するプラットフォームを運営しています。利用者は掲載担当者の中から自分に合った人物を選び、専門的なサポートを受けながら住宅購入を進めることが可能です。
今回提供が始まった「物件 Search +」は、ITによる自動化で効率的に物件を探せるだけでなく、物件情報とともに優良な担当者も表示される仕組みを導入しました。これにより、消費者は自ら相談相手を選びやすくなり、取引における安心感の向上が期待されます。
同社は、この仕組みを通じて従来の「物件中心」の競争から「人」中心のサービス競争へと移行し、不動産業界で課題とされてきた強引な営業や情報の偏りといった慣習の改善につなげたい考えです。
まとめ
今回の「物件 Search +」は、従来の物件中心の探し方に加え、担当者を重視できる点が特徴的です。特に、住宅購入後に担当者の重要性を実感する人が多いという調査結果を踏まえると、利用者にとって安心感を得やすい仕組みといえるでしょう。
また、中立的な立場の担当者から助言を受けられる点は、これまで不動産取引に不安を抱えていた人にとって有益なサポートとなりそうです。今後、このサービスがどのように利用され、消費者の家探し体験を変えていくのかが期待されます。
※画像参照:PR TIMES



















