<ニュース概要>
65歳からのお部屋探しを専門で支援する不動産会社、株式会社R65は、賃貸住宅を中心に高齢者の入居支援を行う不動産会社などの各事業者向けに「高齢者向け入居支援サービス カオスマップ2025年」を公開しました。このカオスマップは、昨年11月にベータ版を発表し、その後の公募を経て2025年版として作成されたものです。

カオスマップ作成の背景
日本は世界で最も高齢化が進む国の一つであるにもかかわらず、高齢者が賃貸住宅を借りにくいという問題が続いています。R65不動産の調査によると、賃貸オーナーの約4割が高齢者の入居を受け入れておらず、その主な理由として「孤独死のリスクへの不安」が挙げられています。
このような状況を改善するため、2024年5月には「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律等の一部を改正する法律」が成立しました。それに伴い、見守りサービスなどを中心に、高齢者向けの入居支援サービスが多様化しています。
カオスマップの目的と構成
R65不動産は、高齢者の入居支援に関わる事業者が適切なサービスを選択できるよう、「カオスマップ2025年」を作成しました。本マップは、以下の3つのプロセスと7つのサービスカテゴリに整理されています。
プロセス
- 入居前(物件探し)
- 入居中(入居期間)
- 死後(亡くなった後)
サービスカテゴリ
- 物件情報・メディア
- 高齢者向け物件
- 見守りサービス
- 家賃保証
- 孤独死保険
- 残置物の処理・死後事務
- 特殊清掃
また、見守りサービスの詳細カテゴリには、電気・ガスのインフラを利用する「インフラ型」、IoT機器を活用する「センサー型」、アプリや電話を利用する「アプリ・電話型」、定期訪問を行う「訪問・駆け付け型」などが含まれています。
カオスマップの詳細資料について
今回、高齢者の入居支援に関わる皆様が、よりスムーズにサービスを検討できるよう、カオスマップに加え、運営会社やサービスURLなどを網羅した詳細資料を作成いたしました。以下のリンクからダウンロードしてご活用ください。
PR TIMES
まとめ
高齢者が安心して賃貸住宅を借りられる環境を整えることは、超高齢社会を迎える日本にとって避けて通れない課題です。カオスマップのような取り組みが広がることで、賃貸市場における高齢者の受け入れが進み、より包括的な支援体制が構築されることを願います。また、見守りサービスの発展により、孤独死のリスク軽減だけでなく、家族や地域社会とのつながりを強化するきっかけにもなるでしょう。