イタンジ、「賃貸繁忙期・激戦区ランキング2026」<東京・大阪>を発表
<ニュース概要>
イタンジ株式会社は、同社が提供するリアルタイム不動産業者間サイト「ITANDI BB」を通じた入居申込に関する統計データを分析し、2026年の賃貸繁忙期における東京・大阪の「激戦区ランキング」を発表しました。
今回の調査では、2025年12月1日から2026年3月31日までの期間に「ITANDI BB」に公開され、入居申込があった東京都・大阪府の賃貸物件データを対象としています。
ここでいう「激戦区」とは、単に入居希望者が多いエリアというだけでなく、物件公開から最初の入居申込が入るまでの期間が非常に短く、即決されるスピードが速いエリアを指します。
近年の賃貸市場では、繁忙期が前倒しになる傾向が見られます。背景として、引越し価格の高騰を避けるために時期をずらす動きや、大学の総合型選抜(旧AO入試)の増加による進路確定の早期化など、生活者側の行動変化も影響していると同社は見ています。
繁忙期の都心部では、人気物件が募集開始後すぐに申込につながるケースも多く、入居希望者は限られた時間の中で判断を迫られます。情報把握や申込対応のわずかな遅れが成約可否に直結しやすい状況のなか、仲介現場にもよりスピーディーな対応が求められていることがうかがえます。
東京の1位は「江東区 亀戸」
東京の2026年賃貸繁忙期・激戦区ランキングで1位となったのは、江東区の亀戸エリアです。
亀戸は、JR総武線で秋葉原や新宿方面へ直結できる交通利便性に加え、2022年4月に大型商業施設「KAMEIDO CLOCK(カメイドクロック)」と大型レジデンス「プラウドタワー亀戸クロス」が誕生したエリアです。
これにあわせて隣接する小学校も増築されるなど、商業・住居・教育が一体となった開発が進められてきました。利便性と住環境の両面から、入居希望者の関心を集めやすいエリアといえそうです。
東京2位は「江東区 大島」
東京の2位には、同じく江東区の大島エリアが入りました。
大島は1位の亀戸に隣接しており、都営新宿線を利用して新宿方面へスムーズにアクセスできます。周辺には「猿江恩賜公園」や「大島小松川公園」といった大規模な都立公園があり、都市部でありながら緑を感じやすい住環境も特徴です。
また、100年以上の歴史を持つ「サンロード中の橋」商店街も徒歩圏内にあります。自転車を利用すれば亀戸エリアの商業利便性も享受しやすく、生活のしやすさが評価されていることがうかがえます。
東京3位は「品川区 南大井」
東京の3位は、品川区の南大井エリアでした。
南大井は、JR京浜東北線や京急本線を利用でき、品川方面や羽田空港方面へのアクセスに優れています。周辺には、品川区立公園として最大規模の「しながわ区民公園」も位置しています。
さらに、近隣の大井町駅では2026年3月に大型複合施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」が開業しました。交通利便性に加え、周辺開発による生活利便性の向上も注目されるエリアです。
1位〜10位までのランキング一覧

11位〜30位までのランキング一覧

大阪の1位は「大阪市 東淀川区 東中島」
大阪の2026年賃貸繁忙期・激戦区ランキングで1位となったのは、大阪市東淀川区の東中島エリアです。
東中島は、新大阪駅に近く、JR・新幹線・大阪メトロ御堂筋線を利用できる交通拠点性の高いエリアです。さらに、阪急京都本線の崇禅寺駅も利用可能で、大阪都心だけでなく京都方面など広域への移動にも対応しやすい立地となっています。
駅前には商店街があり、駅から少し離れると住宅街や河川敷も広がります。商業施設と住宅街が共存している点も、生活エリアとしての魅力につながっていると考えられます。
大阪2位は「大阪市 西区 本田」
大阪の2位には、大阪市西区の本田エリアが入りました。
本田は、大阪メトロ中央線・千日前線、阪神なんば線の3路線が利用できる交通利便性の高い住宅地です。都心部へのアクセスが良く、梅田や難波といった主要ターミナルへも短時間で移動できます。
駅周辺には商店街やスーパーマーケットが集まり、日常生活に必要な利便性も確保されています。都心近接で暮らしやすい住宅地として、入居希望者の動きが活発だったことがうかがえます。
大阪3位は「吹田市 垂水町」
大阪の3位は、吹田市の垂水町エリアです。
垂水町は、大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行線と阪急千里線の3路線が利用可能なエリアです。江坂駅周辺のオフィス街や商業集積地へのアクセスも良く、職住近接を叶えやすい環境があります。
また、2023年には「江坂公園」が「江坂図書館」と一体でリニューアルされました。園内には飲食店も併設されており、暮らしの中で利用しやすい公共空間としてにぎわいを見せています。
1位〜10位までのランキング一覧

調査概要
- 対象期間: 2025年12月1日〜2026年3月31日
- 対象データ: 期間中に「ITANDI BB」に物件が公開され、入居申込があった東京都・大阪府の賃貸物件
- 対象地域: 50件(N≧50)以上の入居申込データが確認できた地域
- ランキング算出方法:
以下の2指標をそれぞれ偏差値化し、それらを平均した「総合偏差値」に基づき順位化しています(※4)。なお、本調査は個人を特定する情報を一切含まない統計データのみを集計しており、プライバシーおよびセキュリティを十分に考慮した上で算出しています。
・入居募集を開始してから初回入居申込までの期間(※1)(中央値)
・初回入居申込件数(※2)
(※1)物件の「募集開始」から「初回入居申込」までの経過時間を分単位で計測し、1,440(1日の総分数)で除して日数に換算。極端な短時間の入居申込データは、特異値(ボットや誤操作等)と判断し、分析対象から除外しています。
(※2)募集停止後の再募集は新たな募集として都度カウントし、同一募集内の2件目以降の入居申込は除外しています。
まとめ
今回のランキングを見ると、東京・大阪ともに、単なる都心部の人気エリアだけでなく、交通利便性、生活利便性、周辺開発、職住近接といった複数の要素が重なるエリアに申込が集まりやすい傾向が見えてきます。
特に繁忙期は、物件選びに時間をかけすぎると申込のタイミングを逃してしまう可能性があります。入居希望者にとっては、希望条件の優先順位を事前に整理しておくことが重要になりそうです。
一方で、不動産仲介会社にとっては、最新の募集状況を素早く把握し、内見予約や申込対応までスムーズに進められる体制づくりが、これまで以上に求められる時期だといえます。賃貸繁忙期の前倒し傾向が続くなかで、今後もリアルタイムな物件情報の活用が、入居希望者と仲介現場の双方にとって重要なポイントになりそうです。



















