解体の窓口×オリコ、解体と活用を希望する空き家・古家所有者向け「解体の窓口ローン」を商品化
<ニュース概要>
バリュークリエーション株式会社は、株式会社オリエントコーポレーションと連携し、日本における深刻な社会問題である空き家問題の解決に向け、「解体の窓口ローン」を商品化したことを発表しました。
商品化の背景
日本における空き家問題は年々深刻化しており、2018年時点で全国に848万戸の空き家が存在しています。その中でも、利用目的のない「その他空き家」は2030年までに470万戸に増加すると予測されています。この問題に対処するためには、空き家の利活用や解体が求められており、特別措置法の改正案施行などの動きも注目されています。
バリュークリエーションは、空き家や古家の解体を希望するユーザーに対し、全国1800社の優良解体業者が入札を行う「解体の窓口」プラットフォームを運営し、2024年4月までに2.5万人を超える所有者の悩みに寄り添ってきました。しかし、空き家の解体を具体的に検討するも、「資金が捻出できない」ことが原因で放置してしまうという所有者が53.3%いることが判明し、これが空き家問題解決の大きなボトルネックとなっていました。
「解体の窓口ローン」の概要
「解体の窓口ローン」は、解体の窓口の利用者向けに提供される無担保保証性ローンです。空き家の解体費用だけでなく、その後の建替えや土地活用のための資金など、空き家に関わる多様なニーズに対応できるローンとして提供されます。利用金額は最大1,000万円、利用期間は最長15年となっています。また、本ローンは2021年7月からオリコと提携するクラウドローン株式会社の仕組みを活用しています。
今後の展望
今後も増加が見込まれる空き家問題に対して、所有者が資金面で断念することなく解決に至るよう、オリコや地方金融機関と連携を図り、最後までサポートしていく方針です。さらに、建替えや売却、活用収益化など、ローンを通じて多様な選択肢を提供するため、全国のパートナーや地方自治体との提携を強化し、空き家問題の解決や地方活性化に貢献していくことを目指しています。
まとめ
この取り組みは、日本における空き家問題の根本的な解決に向けた重要な一歩です。解体費用を捻出できずに空き家を放置するケースが多い中で、無担保保証性ローンの提供は、所有者にとって大きな支援となります。また、このような金融商品が普及することで、空き家の再利用や土地の有効活用が促進され、地域の活性化にも寄与するでしょう。
※画像参照:PR TIMES