ファミリータイプの平均賃料上昇率ランキングは、上位3位を主要都市が占める結果に!|2024年11月賃貸市場動向分析(いえらぶ調べ)
<ニュース概要>
株式会社いえらぶGROUPは、不動産業者間流通プラットフォーム「いえらぶBB」のデータをもとに、2023年11月と2024年11月における全国の賃貸集合住宅の市場動向を分析しました。調査の結果、シングルタイプ、カップルタイプ、ファミリータイプすべての平均賃料が上昇傾向にあることが明らかになりました。
※シングルタイプ:30平米未満、カップルタイプ:30平米以上50平米未満、ファミリータイプ:50平米以上70平米未満、大型ファミリータイプ:70平米以上の物件
1. シングルタイプ:110%超えの県が5県、全国的な上昇
シングルタイプでは、平均賃料の上昇率が全国平均で101.9%と増加。特に以下の5県が110%超えを記録しました。
- 1位:沖縄県(114.1%)
- 2位:茨城県(113.4%)
- 3位:岐阜県(110.4%)、山口県(110.4%)
- 5位:島根県(110.2%)
地域別では、北海道(109.2%)、北陸(106.9%)、北関東(103.6%)が高い上昇率を示す一方、南関東(94.4%)※は低めの結果。特に千葉県(85.4%)、神奈川県(96.3%)が全国平均を下回る点が注目されます。
※南関東:埼玉・千葉・東京・神奈川
※ シングルタイプの平均賃料の上昇率、上位20県中18県を地方が独占!|2024年10月賃貸市場動向分析(いえらぶ調べ)
2. カップルタイプ:47都道府県中39県で平均賃料が上昇
カップルタイプの平均賃料も全国的に上昇。以下の県が大幅な増加を記録しました。
- 1位:沖縄県(131.9%)
- 2位:秋田県(120.8%)
- 3位:東京都(116.9%)
3. ファミリータイプ:主要都市で大幅上昇
ファミリータイプでは主要都市がランキング上位を占めました。
- 1位:大阪府(132.5%)
- 2位:東京都(118.1%)
- 3位:神奈川県(114.2%)
東京23区内では特に板橋区(160.7%)、大田区(140.4%)、中央区(134.3%)の上昇が顕著。一方で、豊島区は72.5%と大幅に減少し、23区内でもエリアによる差が見られます。
まとめ
賃貸市場の全カテゴリーにおいて、平均賃料が上昇傾向にあり、シングルタイプ、カップルタイプ、ファミリータイプともに需要が増加していることが分かります。これは、人口動態やライフスタイルの変化、都市間移動の活発化が影響していると考えられます。
特に沖縄や都市部の一部区で顕著な上昇が見られ、今後も安定した需要が期待される一方、供給過多や地域ごとの差異が価格に影響を与える可能性もあります。
不動産業者としては、全国的な上昇傾向を踏まえつつ、地域ごとの特色をしっかりと理解し、適切な物件戦略を立てることが求められます。
また、今後は賃料の上昇が継続する可能性があるため、投資家や管理者にとっては、物件選定や価格設定において注意が必要です。市場動向に敏感に反応し、柔軟に対応していくことが成功のカギとなるでしょう。
「いえらぶBB」とは
「いえらぶBB」は賃貸管理会社と賃貸仲介会社をつなぐ無料の業者間流通プラットフォームです。賃貸仲介会社・賃貸管理会社それぞれの基幹システムとの連携により、物件流通から内見予約・申込み、保証審査から契約までを一気通貫でオンライン化できます。システム連携により、ワンクリックでの物件取込み・サイト掲載、リアルタイムでの物件確認が可能で業務効率化に貢献します。
サービスサイト:https://bb.ielove.jp/
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